2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
航空機部分品等の免税について 概要 航空機運送業、航空機製造業及び宇宙開発とこれに伴う科学技術の向上が産業経済発展に資するため、航空機部分品等のうち、我が国において製造することが困難と認められるものにつき関税を免除するもの。 第4条 次に掲げる…
再輸入減税について 概要 我が国から輸出された後、性質及び形状に変更がなく再輸入される貨物のうち、保税作業による製品、又は保税作業によったため以前は減免戻税により課されなかった関税額又は減免戻税額が新たに課される関税に比して少ない場合には、…
外交官用貨物などの免税について 概要 古くからの国際慣行、国際法上の義務に基づき、大使館等の公用品、外交官等の自用品につき関税を免除するもの。 16条 本邦にある外国の大使館、公使館その他これらに準ずる機関に属する公用品(関税の免除に制限を附す…
無条件免税について 概要 皇室用品、外国元首等用の物品、国の専売品、再輸入品等につき関税を免除するもの。 14条(無条件免税) 1号(皇室用、内廷用物品) 献上品については、あらかじめ天皇又は内廷にある皇族の用に供されることが確定したものに限り本…
製造用原料品の減免税について 概要 特定の製品(配合飼料等)を製造する国内産業の育成又は国民生活の安定等を図るため、その原料品(とうもろこし等)につき関税を軽減又は免除される。 (※減免税される関税額に相当する担保の提供が必要となる場合がある…
生活関連物資の減税又は免税について 概要 食料品、衣料品等生活関連物資の値上がりを防ぎ、国民生活の安定を図るため、輸入される生活関連物資の輸入価格が騰貴した場合に、その関税を軽減又は免除される。 (関税定率法第十二条) 輸入される米、もみ、大…
特定用途免税について 概要 次の各号に掲げる貨物で輸入され、その輸入の許可の日から二年以内に当該各号に掲げる用途以外の用途に供されないものについて、その関税を免除するもの。 15条1項 1号(標本、参考品、学術研究用品) ・「陳列する標本又は参考品…
関税の減免戻税及び還付について 関税について 輸入貨物には、無税品でない限り、原則として実行税率により関税が課される。 そのうち、輸入貨物が一定の条件に適合する場合には、関税の全部または一部が免除される(免税または減税)。 また、関税納付済の…
米国の輸入制度について 輸入地域規制 外国資産管理規制、キューバ資産管理規則等により全面的、部分的に輸出入禁止措置が取られている国(※これらの国を原産地とする産品は、第三国を経由したものでも輸入禁止)。 イラン 2010年7月に成立したイラン包括制…
米国の輸入制度について 原則 一般的に輸出入許可は不要。 ただし、特定の品目によっては管轄省庁が規定する諸規制に準拠する必要がある。 輸入概要 米同時多発テロ事件後の法規制整備によって国土安全保障省(DHS)が設立される。 DHSの傘下に税関国境保護…
米国の輸出制度について 必要書類等 輸出申告書、インボイス、輸出許可証など。 輸出手続きについて 1.通関書類とは 輸出申告書(Electronic Export Information:EEI):Shipper's Export Declaration(SED)と呼ばれる書類の電子版 インボイス 輸出許可証…
米国の輸出制度について 輸出入許可申請 一般的に輸出入許可は不要。 特定の品目に関し、商務省、国務省、財務省、原子力規制委員会、エネルギー省、食品・医薬品局などからの許可が必要な場合がある。 輸出について 輸出規制については、商務省の産業安全保…
原産地規則 事後確認について 事後確認の目的 「事後確認」とは、特恵税率を適用して輸入申告された貨物について、各経済連携協定及び関税関係法令の規定に基づき、輸入通関後にその貨物が相手国の原産品であるか否かについての確認を行うことをいう。 輸入…
実行関税率表(第3部) 第15類 動物性又は植物性の油脂及びその分解生産物、調製食用脂並びに動物性又は植物性のろう 注)この類には、次の物品を含まない。 (a) 第02.09項の豚又は家きんの脂肪 (b) カカオ脂(第18.04項参照) (c) 調製食料品(第04.05項の…
関税改正の流れについて 1.国内関係者(国内に所在する外国利害関係者も含む)からの関税改正の要望につき、要望事項を所管する省庁において受け付け。 2.外国政府からの関税改正の要望については、外務省にて受け付け。 3.外務省にて受け付けられた外国…
英国、EU離脱後の日EU・EPAについて 英国のEU離脱状況 2020年1月31日に、英国のEU離脱(ブレグジット)が実現することがほぼ確実に。 離脱後は、英国とEUは離脱前の状態が維持される「移行期間」に入る。 移行期間は、2020年12月31日で終了予定。 移行期間中…
実行関税率表(第2部) 第13類 ラック並びにガム、樹脂その他の植物性の液汁及びエキス 注)この類には、次の物品を含まない。 (a) 甘草エキスで、しょ糖の含有量が全重量の 10%を超えるもの及び菓子にしたもの(第17.04項参照) (b) 麦芽エキス(第19.01項…
実行関税率表(第2部) 第10類 穀物 注) (a) この類の各項の物品は、穀粒があるもの(穂又は茎に付いているかいないかを問わ ない。)に限り、当該各項に属する。 (b) この類には、殻の除去その他の加工をした穀物を含まない。 ただし、第10.06項には、玄米…
実行関税率表(第2部) 第8類 食用の果実及びナット、かんきつ類の果皮並びにメロンの皮 注) ・この類には、食用でない果実及びナットを含まない。 ・この類の乾燥した果実及びナットには、少量の水分を添加したもの又は次の処理をし たものを含む。 (a) 保…
実行関税率表(第2部) 第6類 生きている樹木その他の植物及びりん茎、根その他これらに類する物品並びに切花及び装飾用の葉 注)この類には、以下物品を含まない。 (a) 第7類のばれいしよ、たまねぎ、シャロット、にんにくその他の物品 (b) 第97.01項のコラ…
輸出入者コードについて 先日に税関にてお知らせが上がっていたので 下記にまとめておきます。 法人番号の導入によるポイント 2017年10月 税関への輸入申告・輸出申告に使用する輸出入者コードに、法人番号が利用可能となる。 これに伴い、法人番号を持つ者…
日米貿易協定について 概要 2019年9月26日、ニューヨークで行われた日米首脳会談において、「日米貿易協定」の最終合意。 2019年10月8日、ワシントンDCにて署名。 2020年1月1日、日米貿易協定が発効。 一定の農産品と工業品の関税を撤廃または削減するもの。…
実行関税率表(第1部) 第3類 魚並びに甲殻類、軟体動物及びその他の水棲(せい)無脊椎(せきつい)動物 注)この類には、次の物品を含まない。 ⒜ 第01.06項の哺乳類 ⒝ 第01.06項の哺乳類の肉(第02.08項及び第02.10項参照) ⒞ 生きていない魚(肝臓、卵及…
実行関税率表(第1部) 第1類 動物(生きているものに限る。) 注)この類には、次の物品を含まない。 ⒜ 第03.01項(魚)、第03.06項(甲殻類)、第03.07項(軟体動物)又は第03.08項(その他の水棲(せい)無脊椎動物) ⒝ 第30.02項(培養微生物その他の物…
実行関税率表について 概要 輸入申告において、貨物を分類するために記載を要する品名・品目番号及び税率(基本、協定、特恵、暫定、EPA税率)と取扱単位が掲載。 日本では、輸入される貨物の全てが本書の内容に従って分類され、課税対象となる。 各国の産品…
HSコードについて 概要 「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(=HS条約)」に基づいて定められたコード番号のこと 世界税関機構(WCO)が管理している 200以上の国と地域がH…
保税蔵置場で許可される作業について 保税蔵置場の概要は以下記事にて。↓ kxxr.hatenablog.com 税関長の許可、届出が不要な行為 内容の点検 貨物を開披して、その内容品の品質もしくは数量、またはその機能について簡単な点検を行うこと 改装 包装を改める行…
保税地域について 保税地域の目的 輸出入貨物を法の規制下に置くことで、以下の目的を果たすことを目指す。 秩序ある貿易を維持 関税などの徴収の確保を図る 貿易の振興及び文化の交流などに役立てる 保税地域の種類と機能 (全5種類) 指定保税地域、保税蔵…
通関手帳(カルネ)による自動車の輸出入手続について カルネ通関については以下記事より。↓ kxxr.hatenablog.com 自動車通関手帳(カルネ)とは 国際旅行の発展を目的に、世界主要国の間で結ばれている「自家用自動車の一時輸入に関する通関条約」に基づく…
自動車の輸入通関について 輸入通関の流れ 外国で購入した自動車が日本に到着 船会社等から受取人に到着通知 受取人は自動車が保管されている場所を確認、原則として保管場所を管轄する税関で通関手続を行う(通関手続は個人も可、通関業者に依頼することも…