2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

乳製品の輸入手続きについて(3)。

乳製品の輸入手続きについて 本日のテーマ「乳製品の輸入手続き」について深掘り(2)。 概要 我が国への家畜の伝染性疾病の侵入防止に万全を期すとともに、我が国畜産物の輸出促進に向け、国際基準や諸外国と同等の水準の検疫体制を構築するため、平成29年…

乳製品の輸入手続きについて(2)。

乳製品の輸入手続きについて 本日のテーマ「乳製品の輸入手続き」について深掘り。 畜産経営の安定に関する法律 独立行政法人農畜産業振興機構(alic)が法律(畜産経営の安定に関する法律)の規定に基づき行う指定乳製品等の輸入には、(1)国際約束に基づ…

乳製品の輸入手続きについて(1)。

乳製品の輸入手続きについて 本日のテーマ「乳製品の輸入手続き」を知る。 概要 乳製品の一部は、関税割当品目の対象。 畜産経営の安定に関する法律により定められた指定乳製品等の輸入は、独立行政法人農畜産業振興機構(alic)により一元管理される。 輸入…

ハーブティなど茶葉の輸入手続きについて。

ハーブティなど茶葉の輸入手続きについて 本日のテーマ「ハーブティなど茶葉の輸入手続き」を知る。 概要 食品衛生法に基づく輸入手続きの他、植物防疫法に基づく検査が必要。 食品衛生法 ■輸入手続き 販売目的で食品類を輸入する場合、厚生労働省検疫所食品…

ドライフルーツの輸入手続きについて。

ドライフルーツの輸入手続きについて 本日のテーマ「ドライフルーツの輸入手続き」を知る。 概要 食品衛生法に基づく輸入手続きの他、一部の乾燥果実を除き、植物防疫法に基づく検査が必要。 輸入時の規制 ■植物防疫法 輸入手続き 輸入植物類に病害虫が付着…

麻薬および向精神薬取締法について。

麻薬および向精神薬取締法について 本日のテーマ「麻薬および向精神薬取締法」を知る。 概要 医薬品の中には、「麻薬」、「向精神薬」、「覚醒剤原料」として規制されるものがあり、それらに該当する医薬品を携帯して日本を出入国する際、許可申請等の手続き…

漢方薬等の輸入手続きについて。

漢方薬等の輸入手続きについて 本日のテーマ「漢方薬等の輸入手続き」を知る。 概要 含まれる成分・用途等により、関税分類および輸入手続きが異なる。 ショウガ、とうがらしなどは香辛料、治療または疾病等の薬効をうたう場合は医薬品医療機器等法の対象に…

食品中の残留農薬等について。

食品中の残留農薬等について 本日のテーマ「食品中の残留農薬等」を知る。 概要 厚生労働省により、食品中に残留する農薬などが人の健康に害を及ぼすことを防ぐため、全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品について、残留基準が設定されている。 残留基準は…

香辛料の輸入手続きについて。

香辛料の輸入手続きについて 本日のテーマ「香辛料の輸入手続き」を知る。 概要 香辛料の多くが植物の実や種子、地下茎そのものや、それらを乾燥させたものであるため、輸入植物類に病害虫が付着して日本に侵入することを防ぐことを目的とし、植物防疫法によ…

カーゴクレームについて(航空輸送)。

カーゴクレームについて(航空輸送) 本日のテーマ「カーゴクレーム(航空輸送)」について深掘り。 カーゴクレームとは 運送中、貨物に損害が発生した場合は、荷主は航空会社に対し、損害賠償請求(クレーム)を行うことができる。 運送会社は、運送契約上…

原産地証明書に係る規定が柔軟化(ベトナム)。

原産地証明書に係る規定が柔軟化(ベトナム) 本日のテーマ「原産地証明書に係る規定が柔軟化(ベトナム)」について深掘り。 概要 新型コロナウイルス流行期において、自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)の原産地証明書の事後提出期限が緩和。 簡素…

カーゴクレームについて(海上輸送)。

カーゴクレーム(海上輸送)について 本日のテーマ「カーゴクレーム」を知る。 カーゴクレームとは 運送中、貨物に損害が発生した場合は、荷主は船会社に対し、損害賠償請求(クレーム)を行うことができる。 運送会社は、運送契約上一定の賠償責任があるも…

児童労働のない製品の関税をゼロに?

児童労働のない製品の関税をゼロに 本日のテーマ「児童労働のない製品の関税をゼロ」構想を知る。 興味深い記事が上がっていました。 概要 児童労働をしない方が企業が得をする仕組みへ 「児童労働がない地域(CLFZ)で生産された製品は関税がかからない」ル…

食品製造用原料の輸入について。

食品製造用原料の輸入について 本日のテーマ「食品製造用原料の輸入」を知る。 概要 食品を輸入する場合、それが食品製造用原料であっても、食品衛生法に基づく「食品等輸入届出」の手続きが必要。 食品等輸入届出は、食品の安全性の確保、飲食に起因する衛…

食肉製品等の輸入手続きについて。

食肉製品等の輸入手続きについて 本日のテーマ「食肉製品等の輸入手続き」を知る。 概要 食肉および食肉製品の輸入に際しては、家畜伝染病予防法に基づく畜産物の輸入検査、食品衛生法に基づく食品等輸入検査を受ける必要がある。 豚肉は、差額関税制度の対…

ナッツ類の輸入手続きについて。

ナッツ類の輸入手続きについて 本日のテーマ「ナッツ類の輸入手続き」について深掘り。 概要 ナッツ類(種実類)とは、かたい皮や殻に包まれた食用の果実・種子の総称のこと。 ナッツ類および落花生を食用として輸入する場合:食品衛生法の手続きが必要。 生…

ペットフードの輸入について。

ペットフードの輸入について 本日のテーマ「ペットフードの輸入」について深掘り。 概要 愛がん動物用飼料(ペットフード)の安全性の確保を図るため、2009年6月1日に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行。 対象:…

見本を輸入する場合の免税について。

見本を輸入する場合の免税について 本日のテーマ「見本輸入時の免税制度」を知る。 概要 注文取り集めのための見本で、以下条件で輸入されるものについては関税の免除を受けることができる(関税定率法第14条第6号)。 見本用にのみ適するもの 著しく価額の…

再輸入免税、再輸出免税?

再輸入免税、再輸出免税 本日のテーマ「再輸入免税、再輸出免税」について深掘り。 再輸入免税とは 日本から輸出された貨物が、輸出許可を受けた際の性質・形状に変化を加えられることなく再び輸入される場合に、関税が免除される(関税定率法第14条第10号)…

毒物および劇物取締法について。

毒物および劇物取締法について 本日のテーマ 「毒物および劇物取締法」を知る。 概要 毒物・劇物は「毒物及び劇物指定令」に定められる規定による。 毒物・劇物の取り扱いは「毒物及び劇物取締法」に定められる。 登録申請手続き 1.製造または輸入を業とし…

外国へ郵便物を送る手続きについて。

外国へ郵便物を送る手続きについて 本日のテーマ 「外国へ郵便物を送る手続き」を知る。 価格が20万円以下の郵便物を外国へ送る場合 税関への輸出申告は不要。 日本郵便株式会社配達郵便局に備えてある「税関告知書」に必要事項を記載して郵便物に添付し、配…

塩の輸入について。

塩の輸入について 本日のテーマ 「塩の輸入方法」を知る。 ポイント 輸入した塩を販売し、又は使用すること(「特定販売」という)を業として行おうとする場合は、塩事業法により、次の手続を行わなければならない。 1.塩の特定販売を業として行おうとする…

無条件免税について(2)。

無条件免税について 本日のテーマ 「無条件免税」について深掘り。 無条件免税について 皇室用品、外国元首等用の物品、国の専売品、再輸入品等につき関税を免除するもの。 具体例で深掘り (ケース) 輸出した貨物で使用した通い箱(returnable box または …

特定用途免税について(2)。

特定用途免税について 本日のテーマ 「特定用途免税」について深掘り。 特定用途免税とは 各号に掲げる特定の貨物につき、その輸入の許可の日から2年以内に当該各号に掲げる用途以外の用途に供されないものについて、その関税を免除するもの。 15条(特定用…

日米貿易協定について(3)。

日米貿易協定について 本日のテーマ 「日米貿易協定」について深掘り。 日米貿易協定とは 発効日:2020年1月1日 日米両国の2国間貿易において、一定の農産品と工業品の関税を撤廃または削減するもの。 米国側は工業製品を中心に関税の撤廃・削減を、日本側は…

少額輸入貨物について。

少額輸入貨物について 本日のテーマ 「少額輸入貨物」について深掘り。 少額輸入貨物とは 一般貨物または国際郵便物において課税価格の合計額が20万円以下の場合には、一般の関税率とは別に定められた簡易税率が適用されるとするもの。 簡易税率を適用する場…

航空運賃特例について(2)。

航空運賃特例について 本日のテーマ 「航空運賃特例」について深掘り。 航空運賃特例とは 航空輸送された貨物につき、特定の条件にあるものについては、たとえ航空輸送した場合でも「航空機による運送方法以外の通常の運送方法による運賃及び保険料によるも…

輸出入禁止品目(規制品目)について(2)。

輸出入禁止品目(規制品目)について。 本日のテーマ 「輸出入禁止品目(規制品目)」について深掘り。 輸出入禁止制度とは? (輸出) 特定の貨物の輸出については、関税関係法令以外の法令(=他法令)により、許可・承認等が必要なものがある。 他法令の…

関税割当制度について(3)。

関税割当制度について 本日のテーマ 「関税割当制度」を深堀り(2)。 メキシコ合衆国を原産地とするくえん酸及びくえん酸カルシウムの関税割当て(2020年度) ■物品及び関税率表番号 関税率表番号:2918.14・2918.15-1物品:くえん酸及びくえん酸カルシウ…

関税割当制度について(2)。

関税割当制度について 本日のテーマ 「関税割当制度」を深堀り。 関税割当制度とは 一定の数量以内の輸入品に限り、無税又は低税率(一次税率)の関税を適用して、需要者に安価な輸入品の提供を確保する一方、この一定数量を超える輸入分については比較的高…