2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

木材梱包材の燻蒸処理について。

木材梱包材の燻蒸処理について 本日のテーマ 「木材梱包材の燻蒸処理」を知る。 概要 貨物を輸出する場合、その貨物の木材梱包材に病害虫が付着し、輸入国に病害をもたらすことを予防するため、EU、米国、カナダ、韓国、オーストラリア等80カ国以上で、木材…

輸出時の消費税について(3)。

輸出時の消費税について 本日のテーマ 「輸出時の消費税」を知る(3)。 消費税の還付申請時期 法人課税事業者 事業年度の課税期間に対する「事業年度分の消費税の確定申告書」による税務申告の際 個人課税事業者 暦年の課税期間に対する「事業年度分の消費…

輸出時の消費税について(2)。

輸出時の消費税について 本日のテーマ 「輸出時の消費税」を知る(2)。 輸出商品の仕入れにかかった消費税の還付 海外で消費される「輸出取引」等では消費税は免除されるが、輸出のために仕入れた商品代等(課税仕入れ)には消費税が含まれている。 輸出企…

輸出時の消費税について(1)。

輸出時の消費税について 本日のテーマ 「輸出時の消費税」を知る。 ポイント 国内取引では7.8%の消費税(国税)と2.2%の地方消費税、合わせて10%の消費税がかかる。 輸出取引にあたる場合は、消費税が免除される。 消費税は国内で消費されるものに対して課税…

慈善又は救じゅつのための寄贈物品の特定用途免税について。

慈善又は救じゅつのための寄贈物品の特定用途免税について 本日のテーマ 「慈善又は救じゅつのための寄贈物品の特定用途免税」を知る。 法第15条第1項第3号 《慈善又は救じゅつのための寄贈物品の特定用途免税》の規定に関する用語の意義及び取扱いについて …

包括保険契約について。

包括保険契約について 本日のテーマ 「包括保険契約」を知る。 概要 包括予定保険契約とは、保険を付保する貨物、保険条件等をあらかじめ取り決めた上で契約者は該当する貨物を必ず付保すること(オープン・ポリシー)ともいう。 この契約で保険会社は、付保…

救援物資の輸入について(3)。

救援物資の輸入について 本日のテーマ 「救援物資の輸入」を知る。 マスク輸入の参考に。 救援物資輸入が認められるケース 1.「無償」で輸入する場合 2.「有償」で輸入し、使用者に寄付をする場合 使用者=自社外の特定の施設等への寄贈を指す。 3.「有償…

化粧品の輸出について。

化粧品の輸出について 本日のテーマ 「化粧品の輸出方法」を知る。 ポイント 化粧品の製造・販売は医薬品医療機器等法の規制を受けるが、国内向けに流通している製品をそのままの形態で輸出する場合は、医薬品医療機器等法の手続きは不要。 化粧品の安全性に…

加工再輸入減税制度について。

加工再輸入減税制度について 本日のテーマ 「加工再輸入減税制度」を知る。 ポイント 原材料を日本から送り、海外で加工した後、再度日本に輸入する場合、一定の条件を満たせば関税を軽減することができる。 減税手続きの要件 以下の要件を満たせば、原材料…

信用状条件の不一致が生じた場合について。

信用状条件の不一致が生じた場合について 本日のテーマ 「信用状条件の不一致が生じた場合の対処法」を知る。 ポイント 信用状条件の未充足(または不一致)のことを「ディスクレパンシー、ディスクレ、discrepancy」という。 ディスクレ付きの場合、信用状…

L/C決済におけるB/L直送要求への次善策について。

L/C決済におけるB/L直送要求への次善策について 本日のテーマ 「L/C決済におけるB/L直送要求への次善策」を知る。 ポイント B/L(船荷証券)の原本(オリジナル)は通常3通発行され、いずれか1通が使用されると、残りは無効になる。 B/Lの直送は輸入者・買取…

L/C決済について。

L/C決済について 本日のテーマ 「L/C決済」を知る。 概要 信用状(L/C/Letter of Credit)のこと。 貿易取引において、輸出者にとっての輸入者の信用リスクを回避する方法のひとつ。 L/Cは発行銀行による支払い確約(L/Cで要求されている書類が、L/Cの期限…

輸入品を再輸出する際の戻し税の手続きについて。

輸入品を再輸出する際の戻し税の手続きについて 本日のテーマ 「輸入品を再輸出する際の戻し税の手続き」を知る。 ポイント 輸入した品が、契約内容と相違した場合で、売主に返送することがやむを得ないと認められる場合は、納付済みの関税および消費税の払…

救援物資の輸入について(2)。

救援物資の輸入について 昨日マスク等の輸入についてのQ&Aが税関HPに更新されておりました。 救援物資として免税をお考えの方は、Q3.が参考になろうかと。 マスク及び消毒液の輸入通関に関するQ&A : 税関 Japan Customs ところで米国等、さまざまな国ではマ…

ブランド品の並行輸入について。

ブランド品の並行輸入について 本日のテーマ 「ブランド品の並行輸入時の留意点」を知る。 概要 並行輸入とは、輸入販売に関する代理店契約を結んでいない第三者の輸入者や個人がその商標権を持つ海外の製造者または輸出者から輸入すること。 真正商品の並行…

電池の輸入手続きについて。

電池の輸入手続きについて 本日のテーマ 「電池の輸入手続き」を知る。 ポイント 電池には素材、形状とも様々な種類があり、電子製品用にはマンガン乾電池、アルカリ乾電池、リチウム電池などが使用されている。 リチウムイオン蓄電池(リチウムイオン単電池…

原産地証明書(第三者証明制度)への検認について。

原産地証明書(第三者証明制度)への検認について 本日のテーマ 「原産地証明書の検認」を理解する。 検認とは 相手国税関当局が、特恵税率の適用の可否を決定するに当たり、日本から輸出された産品が経済連携協定上の原産品であるか否か等について、各協定…

非居住者による輸入通関について。

非居住者による輸入通関について 本日のテーマ 「非居住者が輸入申告をするには?」 外国企業が輸入者として日本に製品を輸入して販売する場合 外国企業は自社所有の保税在庫の輸入申告者(納税申告者)となり、関税および消費税の納税義務者となる。 外国企…

関税定率法第17条(加工のための輸入)について。

関税定率法第17条(加工のための輸入)について 本日のテーマ 「17条(再輸出免税)」を知る。 概要 特定の貨物(加工された仕掛品、加工材料等)を輸入し、その貨物の輸入許可日から原則1年以内に輸出するものについては、関税が免除される(再輸出免税:関…

水産物の輸入手続きについて。

水産物の輸入手続きについて 本日のテーマ 「水産物の輸入手続き」を知る。 概要 水産物は日本の漁業者保護を目的として、外国からの輸入数量を輸入割当制度により制限しているもの(輸入割当品目)や特定の原産地又は船積地域に係る輸入について、輸入確認…

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各通関関連手続きについて。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各通関関連手続きについて 原産地証明書発給事業の対応について(日本商工会議所) 貿易管理申請受付等について(経済産業省) 新型コロナウイルス感染症対策に係る輸出入通関手続等について(税関) 随時更新します。 .

事前教示制度について(2)。

事前教示制度について 本日のテーマ 「事前教示制度について」より詳しく。 関連記事↓ kxxr.hatenablog.com 事前教示の照会方法 1.文書による事前教示 照会者は「事前教示に関する照会書」(様式C第1000号)1通と、見本などの参考となる資料を輸入予定地の…

輸送保険について(5)。

輸送保険について 本日のテーマ 「保険付保をする際の留意事項とは?」 輸入者としての貨物海上保険の留意事項 「予定保険 ⇒ 確定保険」の順で申し込みを行う。 FOB、CFR、FCA、CPT条件等の場合は、輸入者が自らの利益のために貨物海上保険を付保する(保険…

輸送保険について(4)。

輸送保険について 本日のテーマ 「保険で填補できない事由」を知る。 被保険者の故意の違法行為による損害 被保険者が故意に貨物を害することによって結果的に保険金を得るのは、違法行為とみなされる。 漏損、重量・容積の減少または自然の消耗による損害 …

輸送保険について(3)。

輸送保険について 本日のテーマ 「保険料算出方法」を知る。 填補される損害 ICC(A)条件では、火災、爆発、船舶または艀(はしけ)の沈没、雨・雪等による濡れなど輸送中の貨物に生ずる損害に加えて、戦争危険とストライキ危険も填補される。 戦争危険担保…

輸送保険について(2)。

輸送保険について 本日のテーマ 「保険の種類」を知る。 ポイント 貨物への損害が生じた場合は、付保する条件によるが、通常CIF価格に10%の希望利益を加えた保険金額を限度として保険金の支払いを受けることができる。 貨物海上保険は輸出、輸入、三国間貿易…

輸送保険について(1)。

輸送保険について 本日のテーマ 「保険条件と適用期間」を知る。 保険条件と付保 保険条件 輸入者は、商品にもっとも適当と思われる保険条件を選択する。 積地、揚地、貨物の種類や荷姿、梱包を考慮して保険条件を検討。 1,000G/T(総トン数)以下の船や老齢…

コメの輸入手続きについて。

コメの輸入手続きについて 本日のテーマ 「コメの輸入手続き」を知る。 ポイント 米の輸入は政府が管理しているため、輸入納付金や関税の納付、輸入の届けが求められる。 植物防疫法、食品衛生法、家畜用の飼料用の場合は飼料安全法にかかる手続きが必要。 …

関税率表の解釈に関する通則

関税率表の解釈に関する通則 本日のテーマ 「関税率表 "通則"」を知る。 物品の所属は、次の原則により決定する 通則1 部、類及び節の表題は、単に参照上の便宜のために設けたものである。 この表の適用に当たっては、物品の所属は、項の規定及びこれに関係…

関税評価についてもっと知ろう(1)。

関税評価について 本日のテーマ 「FAF/YASとAFR」は加算要素? FAF/YASについて 回答:加算要素 (ケース) 輸入貨物を本邦に運送するための船会社との運送契約に基づき、その運送に係る割増料金として、FAF及びYASの費用を海上運賃とは別に船会社に支払った…