2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

EXW(工場渡)の輸出入手続きについて。

EXW(工場渡)の輸出入手続きについて 本日のテーマ「EXW(工場渡)の輸出入手続き」について深掘り。 概要 EXWは、売主が、売主の施設またはその他の指定場所(工場、製造所、倉庫など)で物品を買主の処分に委ねた時に引き渡しの義務を果たすことを意味す…

保険料と契約期間(包括保険契約)について。

保険料と契約期間(包括保険契約)について 本日のテーマ「保険料と契約期間(包括保険契約)」について深掘り。 概要 包括予定保険契約とはオープン・ポリシーともいい、保険を付保する貨物、保険条件等をあらかじめ取り決めた上で契約者は該当する貨物を必…

医療機器の輸入手続きについて。

医療機器の輸入手続きについて 本日のテーマ「医療機器の輸入手続き」を知る。 概要 医療機器の関税分類はその性状・機能等により異なり、製品によっては「医薬品医療機器等法」の対象となる場合もある。 あらかじめ税関相談官室に輸入する商品の詳細情報を…

医薬品輸出について。

医薬品輸出について 本日のテーマ「医薬品輸出」について深掘り。 概要 国内で流通している医薬品をそのままの形態で輸出する場合は、医薬品・医療機器等法の許認可は不要。 名称、パッケージ等何らかの変更を加えた場合は、医薬品製造業許可を取得する必要…

不開港での荷揚げ手続きについて。

不開港での荷揚げ手続きについて 本日のテーマ「不開港での荷揚げ手続き」を知る。 概要 外国貿易船は、政令で定める港(=開港)に入港して貨物の積卸しを行うのが原則。 合理的な事由がある場合には、不開港出入許可申請をし、法律で規定する許可等を取得…

豪雨の被害に対応した税関手続について。

豪雨の被害に対応した税関手続について 本日のテーマ「豪雨の被害に対応した税関手続」について深掘り。 救援物資に関連する税関手続 被災者に対する救援物資の輸入に当たっては、その貨物に課される関税、消費税は免除される。 簡易な様式で申告を行うこと…

L/C(Letter of Credit)について。

L/C(Letter of Credit)について 本日のテーマ「L/C(Letter of Credit)」について深掘り。 概要 ICC(国際商業会議所)が、国際取引の円滑な発展のために、国際ルールとしてUniform Customs and Practice for Documentary Credit(荷為替信用状に関する統…

原産地表示について。

原産地表示について 本日のテーマ「原産地表示」について深掘り。 概要 原産地表示は、輸入通関時および国内販売時に、それぞれ規定がある。 国内販売は法令上の義務のほか、商品により業界団体による自主表示基準を設けている場合があるので、留意が必要。 …

お役立ち情報:税関

お役立ち情報:税関HPより 税関関係用語集 https://www.customs.go.jp/kyotsu/yogosyu.htm 事前教示回答事例 https://www.customs.go.jp/zeikan/seido/index.htm 各種様式及び記載要領 https://www.customs.go.jp/kaisei/youshiki/index.htm 参考資料 税関 J…

マスクの輸入手続きについて。

マスクの輸入手続きについて 本日のテーマ「マスクの輸入手続き」について深掘り。 輸入規制 一般的に使用されているマスク等は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)の医療機器に該当しない。 製品の…

個人輸入時の通関手続きについて。

個人輸入時の通関手続きについて 本日のテーマ「個人輸入時の通関手続き」について深掘り。 概要 個人使用ではなく、販売目的で輸入する場合、貨物を携帯品として入国する場合でも輸入申告手続きが必要。 輸入申告手続き 1.旅具通関 輸入貿易管理令により輸…

DDP条件に基づく米国輸入通関について。

DDP条件に基づく米国輸入通関について 本日のテーマ「DDP条件に基づく米国輸入通関」についてポイント。 ポイント DDP条件での出荷においては、基本的に輸出通関を行ったフォワーダー指定の米国法人が通関業者となる必要がある。 申告に関わる情報が機密情報…

消毒液の輸入規制について。

消毒液の輸入規制について 本日のテーマ「消毒液の輸入規制」を知る。 ポイント 輸入を考えている企業等が所在する都道府県の薬務主管課へ、輸入規制の対象かどうかを事前に確認 人体に使用されることが目的とされている場合や、商品の機能等の表示内容等に…

数量違い時の対応方法(輸入申告)について。

数量違い時の対応方法(輸入申告)について 本日のテーマ「数量違い時の対応方法(輸入申告)」を知る。 概要 輸入(納税)申告した数量と、輸入(納税)許可後に実際に引き取った数量が異なる場合、①修正申告、または②更生請求を行う。 修正申告 納付した関…

ワシントン条約について。

ワシントン条約について 本日のテーマ「ワシントン条約」について深掘り。 概要 ワシントン条約とは、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora: CITES…

先物為替予約と通貨オプション取引について。

先物為替予約と通貨オプション取引について 本日のテーマ「先物為替予約と通貨オプション取引」を知る。 概要 「先物為替予約」とは、将来の一定の期日または期間を予約の実行日または期間と定めて、銀行と外貨の決済を行う為替レートをあらかじめ取り決めて…

保税運送の一括承認について。

保税運送の一括承認について 本日のテーマ「保税運送の一括承認」を知る。 概要 税関から保税運送の一括承認を取れば、その都度取る必要はない。 税関長は、運送の状況その他事情を勘案して取締り上支障がないと認めるときは、業務の合理化および迅速化のた…

ウィーン売買条約について。

ウィーン売買条約について 本日のテーマ「ウィーン売買条約」について深掘り。 概要 正式名称:「国際物品売買契約に関する国連条約」(United Nations Convention on Contracts for the International Sale of Goods : CISG) 国境を越えて行われる物品の売…

化学物質の輸入手続きについて。

化学物質の輸入手続きについて 本日のテーマ「化学物質の輸入手続き」について深掘り。 概要 年間1トンを超える製造・輸入を行う事業者は、既存化学物質を含むすべての化学物質について、原則、一部の例外を除き、毎年度その数量等を届け出る義務がある(化…

保存料ソルビン酸を使用した食品の輸入について。

保存料ソルビン酸を使用した食品の輸入について 本日のテーマ「保存料ソルビン酸を使用した食品の輸入」を知る。 概要 食品に使用できる添加物は、食品衛生法施行規則別表第1(指定添加物リスト)に掲載される以下のもの以外の使用は認められない。 指定添加…

コーヒーの輸入手続きについて。

コーヒーの輸入手続きについて 本日のテーマ「コーヒーの輸入手続き」を知る。 概要 コーヒーの生豆は、植物防疫法に基づき植物検疫の対象。 コーヒー豆の残留農薬基準に注意。 輸入時の規制 1.植物防疫法 輸入手続き コーヒー生豆など、加熱加工されていな…

中国の小口通関制度について。

中国の小口通関制度について 本日のテーマ「中国の小口通関制度」を知る。 概要 小口貨物は、一定の条件を満たせば関税が免除される。 個人使用目的や小額貨物の場合は、通常個人持ち込みまたは郵送の方法がとられる。 関税が免除されるもの 関税額が50元以…

きのこ類の輸入手続きについて。

きのこ類の輸入手続きについて 本日のテーマ「きのこ類の輸入手続き」を知る。 概要 有用な植物を害する病害虫や菌類が付着して日本に侵入することを防ぐために、植物防疫法による検査が必要。 食品類を販売目的で輸入する場合には、食品衛生法に基づいた手…

はちみつの輸入手続きについて。

はちみつの輸入手続きについて 本日のテーマ「はちみつの輸入手続き」を知る。 概要 食品衛生法該当。 蜂の巣、プロポリスの原塊などは、加工の程度によって動物検疫の対象になる。 食品添加物の使用基準、残留農薬基準、みつばちに与える抗生物質等動物用医…

EPA等での原産性に係る非違事例について。

EPA等での原産性に係る非違事例について 本日のテーマ「EPA等での原産性に係る非違事例」について深掘り。 概要 EPAやGSPに基づく特恵税率を適用して輸入申告されたもので、税関が行った事後確認等により、特恵税率の適用対象となる原産品ではないことが明ら…

野菜の輸入手続きについて。

野菜の輸入手続きについて 本日のテーマ「野菜の輸入手続き」を知る。 概要 海外から病害虫の侵入を防ぐため、輸入される野菜には植物検疫が行われる(輸出国植物検疫機関発行の「植物検疫証明書」が必要)。 野菜の状態・種類、国や地域によっては輸入でき…

外来生物法について(2)。

外来生物法について 本日のテーマ「外来生物法」について深掘り。 規制について 1.飼育、栽培、保管及び運搬 研究目的などで、逃げ出さないように適正に管理する施設を持っているなど、特別な場合には許可される。 「飼養等」とは、飼育、栽培、保管及び運…

外来生物法について。

外来生物法について 本日のテーマ「外来生物法」を知る。 外来生物法とは 特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安…

ワシントン条約について(2)。

ワシントン条約について 本日のテーマ「ワシントン条約」について深掘り(2)。 附属書ごとの規制、手続きについて ■付属書I 「絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている、または受けるおそれのあるもの」が規定されており、原則として商業取引は…

第54回 通関士試験。

第54回 通関士試験 毎年恒例、更新されていました。 第54回通関士試験 : 税関 コロナでどうなるかと思ったけれど、 現状では試験実施されるようです。 この発表がされると、気が引き締まるのは 自分だけか? .