2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

国内取引にかかわる関税と消費税の取り扱いについて。

国内取引にかかわる関税と消費税の取り扱いについて 本日のテーマ「国内取引にかかわる関税と消費税の取り扱い」を知る。 (ケース) 外国企業が仲介する日本国内取引(日本企業が外国企業に発注しますが、モノは日本にいる製造業者から直接納入)の場合 関…

アルコール飲料の輸入について。

アルコール飲料の輸入について 本日のテーマ「アルコール飲料の輸入」について深掘り。 概要 アルコール飲料を輸入販売する場合は、所轄税務署長から酒類販売業免許を受ける必要がある。 販売目的でアルコール飲料を輸入する場合、食品衛生法の規制を受ける…

危険品輸送について。

危険品輸送について 本日のテーマ「危険品輸送」について深掘り。 概要 危険物を輸送する場合には、統一的なガイドラインとして国際連合が「危険物輸送に関する勧告」(通称オレンジブック)に従うとする。 オレンジブックとは、危険物の輸送における安全性…

化学品METI登録番号(化学品輸入)とは。

化学品METI登録番号(化学品輸入)とは 本日のテーマ「化学品METI登録番号(化学品輸入)」について深掘り。 「METI登録番号」とは 経済産業省(METI)への登録番号のこと。 「化審法化学物質番号」とも呼ばれる。 「化学物質の審査及び製造等の規制に関する…

衛生用品の輸入について。

衛生用品の輸入について 本日のテーマ「衛生用品の輸入」を知る。 概要 衛生用品(紙おむつ・紙パンツ・ナプキンなど)の輸入手続きについて 関税分類番号(HSコード) 紙製衛生用品(HS9619) 生理用ナプキン、タンポンは「医薬品、医療機器等の品質、有効…

輸入品の品質欠陥に起因する損害が発生した際の製造物責任について。

輸入品の品質欠陥に起因する損害が発生した際の製造物責任について 本日のテーマ「輸入品の品質欠陥に起因する損害が発生した際の製造物責任」を知る。 概要 1995年7月に施行された「製造物責任法(PL法)」では、「客観的に見て製品に欠陥があれば製造業者…

カルネ通関について(補足)。

カルネ通関について(補足) 本日のテーマ「カルネ通関」について深掘り。 14条カルネ 日本で発給したカルネを使用し、日本に再輸入する場合。 カルネの有効期限は、発給日から一年間。 有効期限日までに一時輸入国(=海外)からカルネを使用して物品を全量…

展示品の輸入手続きについて。

展示品の輸入手続きについて 本日のテーマ「展示品の輸入手続き」を知る。 展示品を日本へ保税扱いで搬入する方法について 1.保税展示場 当該展示会場が関税法62条の2(保税展示場の許可)によって、所轄税関長から保税展示場の許可を得ていれば、船舶や航…

輸出入関連システムについて。

輸出入関連システムについて 本日のテーマ「輸出入関連システム」を知る。 システムの種類 国土交通省の港湾EDIシステム 法務省の乗員上陸許可支援システム 農林水産省の動物検疫検査手続き電算処理システム(ANIPA) 輸入植物検査手続き電算処理システム(P…

カルネ通関について。

カルネ通関について 本日のテーマ「カルネ通関」について深掘り。 ATAカルネとは ATA条約(物品の一時輸入のための通関手帳に関する条約)に基づき、職業用具、商品見本、展示会への出品物などの物品を仕事のために外国へ一時的に持ち込む場合、外国の税関で…

着払貨物取扱料(Charges Collect Fee)について。

着払貨物取扱料(Charges Collect Fee)について 本日のテーマ「着払貨物取扱料(Charges Collect Fee)」を知る。 概要 航空運賃が着払い(Freight Collect)となっている場合に、運賃を着地で回収することに対する手数料のこと。 CC Fee ともいう。 算出方…

船会社の経営破綻時における対処方法について。

船会社の経営破綻時における対処方法について 本日のテーマ「船会社の経営破綻時における対処方法」を知る。 売主と買主の責任範囲 インコタームズ規則に基づく売主と買主のリスクの移転時点を確認すること。 リスクの移転時点とは、貨物の損害に対する責任…

輸出時の消費税について。

輸出時の消費税について 本日のテーマ「輸出時の消費税」について深掘り。 概要 国内取引では7.8%の消費税(国税)と2.2%の地方消費税、合わせて10%の消費税がかかるが、輸出取引にあたる場合は、消費税が免除される。 消費税は国内で消費されるものに対して…

有機食品の表示・輸入について。

有機食品の表示・輸入について 本日のテーマ「有機食品の表示・輸入」を知る。 概要 有機農産物や有機農産物加工品に「有機」、「オーガニック」などを表示して輸入販売する際には、食品輸入手続きのほか、有機JASマークを貼付するための手続きが必要。 有機…

フリータイムについて(海上輸送)。

フリータイムについて(海上輸送) 本日のテーマ「フリータイム」について深掘り。 概要 Free Time:輸入されてきたコンテナ貨物を、港のコンテナヤード(CY)や特定の倉庫(CFS)に無料で保管してもらえる期間 Demurrage(デマレージ):FT期間内にコンテナ…

BAF, CAFについて。

BAF, CAFについて 本日のテーマ「BAF, CAF」を知る。 概要 BAF:燃料(重油)価格の変動に対して調整される割り増し料金 CAF:為替レートの変動に対して調整される割り増し料金 BAF(燃料費調整係数) BAF: Bunker Adjustment Factor 燃料費調整係数、いわゆ…

眼鏡・コンタクトレンズの輸入手続きについて。

眼鏡・コンタクトレンズの輸入手続きについて 本日のテーマ「眼鏡・コンタクトレンズの輸入手続き」を知る。 概要 視力補正用眼鏡レンズは医薬品医療機器等法の一般医療機器(クラスI)、コンタクトレンズは高度管理医療機器(クラスIII)に分類され、輸入・…

日ASEAN包括的経済連携協定について。

日ASEAN包括的経済連携協定について 本日のテーマ「日ASEAN包括的経済連携協定」を知る。 概要 2005年4月に交渉を開始し、2020年8月1日に、本協定にこれらに関する規定を追加する第一改正議定書が日本を含む6か国の間で発効(日本、ラオス、ミャンマー、シン…

コンテナやパレットの種類(航空貨物)について。

コンテナやパレットの種類(航空貨物)について 本日のテーマ「コンテナやパレットの種類(航空貨物)」を知る。 概要 航空貨物輸送は効率的な運行、空港での滞留時間の短縮が求められ、航空貨物の搭載方法もバラ積みからパレット・ローディングやコンテナ・…

仲介貿易(三国間貿易)について。

仲介貿易(三国間貿易)について 本日のテーマ「仲介貿易(三国間貿易)」を知る。 概要 仲介貿易とは、外国為替及び外国貿易法(外為法)第25条第4項において「外国相互間の貨物の移動を伴う貨物の売買、貸借または贈与に関する取引」と規定される。 法律用…

航空貨物運送状と船荷証券の違いについて。

航空貨物運送状と船荷証券の違いについて 本日のテーマ「航空貨物運送状と船荷証券の違い」について深掘り。 概要 船荷証券(B/L: Bill of Lading)は貨物請求権を化体した権利証券だが、航空貨物運送状(Air Waybill)は権利証券ではないため、流通性がない…

輸出価格の算定方法について。

輸出価格の算定方法について 本日のテーマ「輸出価格の算定方法」を知る。 概要 海外バイヤー向けの価格の設定は、国内卸価格とは異なる。 輸出企業が提示するのは「輸出価格」となり、輸出価格の算定には以下の項目を考慮し、価格を再設定する必要がある。 …

為替レートの種類について。

為替レートの種類について 本日のテーマ「為替レートの種類」を知る。 概要 銀行は為替・金利の変動リスクを避けるために適切と判断するドルの持高をその時々で調整しており、外国為替には直物相場と先物相場がある。 直物相場と先物相場 「直物相場」:銀行…

海上輸送の貿易取引条件について。

海上輸送の貿易取引条件について 本日のテーマ「海上輸送の貿易取引条件」について深掘り。 貿易条件:インコタームズとは 国際商業会議所(ICC)が制定した貿易取引条件とその解釈に関する国際規則(International Commercial Termsの略)のこと。 インコタ…

特恵適用除外措置の適用基準に該当する国・品目(令和3年度)。

特恵適用除外措置の適用基準に該当する国・品目(令和3年度) 令和3年度の「特恵適用除外措置の適用基準に該当する国・品目」が 税関HPに公開されておりましたので・・ 令和3年度において特恵適用除外措置の適用基準に該当する国・品目 : 税関 全面適用除外…

廃棄物の輸出入手続きについて。

廃棄物の輸出入手続きについて 本日のテーマ「廃棄物の輸出入手続き」を知る。 概要 環境汚染の発生を背景に、国際的な枠組みとして、国連環境計画(United Nations Environment Programme: UNEP)主導の「有害廃棄物の越境移動およびその処分の規制に関する…

サレンダードB/Lと海上運送状(Sea Waybill)について。

サレンダードB/Lと海上運送状(Sea Waybill)について 本日のテーマ「サレンダードB/Lと海上運送状(Sea Waybill)」について深掘り。 概要 コンテナ船の登場による船舶輸送の高速化で、貨物の荷揚港到着に船荷証券(Bill of Lading: B/L)の到着が間に合わ…

船荷証券の白地裏書について。

船荷証券の白地裏書について 本日のテーマ「船荷証券の白地裏書」を知る。 概要 一般的に信用状では、船荷証券の荷受人(consignee)欄に「指図により(to order)」 または、「荷送人の指図により(to order of shipper)」と記載することが要求され、この…

原産地証明書の種類について。

原産地証明書の種類について 本日のテーマ「原産地証明書の種類」について深掘り。 原産地証明書とは 一般に原産地証明書といわれるものは、貨物の原産地を証明するためのもので、以下の場合に提出する。 輸入国の法律・規則に基づく要請 契約や信用状で指定…

Free House Delivery について。

Free House Delivery について 本日のテーマ「Free House Delivery」を知る。 概要 Free House Deliveryとは、貨物をDoor-To-Doorで配送する際に多く用いられるもの。 多くの場合で、航空貨物に適用される。 クレーム品の交換、サンプルの発送や贈答品等で、…