コンテナやパレットの種類(航空貨物)について。
コンテナやパレットの種類(航空貨物)について
本日のテーマ
「コンテナやパレットの種類(航空貨物)」を知る。
概要
- 航空貨物輸送は効率的な運行、空港での滞留時間の短縮が求められ、航空貨物の搭載方法もバラ積みからパレット・ローディングやコンテナ・ローディングへと進化。
- これらの積載方式に使われる機材をユニット・ロード・デバイス(Unit Load Device: ULD)と呼ぶ。
ULD(ユニット・ロード・デバイス)の種類
- パレット・ローディング
貨物をユニット化して、厚さ5mmの硬質アルミ製の平板に仕向け空港別に積載。標準パレット・サイズ(88×125インチ)から重量貨物用の大きなサイズまで各種あり、パレットに載せられた(Palletized)貨物は安全のためネットが掛けられ、さらに、盗難、雨濡れの予防のためポリシートを被せる場合もある。パレットのサイズに合わせた金属製、グラスファイバー製のカバーも使用される。
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コンテナ・ローディング
パレットに比べて、多様な形状の貨物のユニット化や貨物の保護に適しており、梱包費の節約にもなる。
コンテナの種類
- コンテナは反復使用のものと、1回限りの使い捨てのものに分類される。
- 材質はジュラルミン製、アルミ製、合板、ファイバーボード、ダンボールなど、用途に応じて異なる。
- 航空機へ効率的に積載するため、航空機の下部貨物室(Belly)へ積み込むものは下部の角が切り落とされ、上段に積み込むものは上部の角が切り落とされた設計になっている。
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特殊用途用の保冷・冷凍コンテナ
保冷・冷凍コンテナには発泡ウレタンが断熱材として使われ、冷凍板(Cold Plastic)を取り付けて低温に保たれる。
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ガーメント用コンテナ
衣料品などをハンガーに吊り下げたまま運ぶガーメント用コンテナは混載業者などが独自に開発したダンボール材質の組み立て式のものが一般的に使われ、運送途上で既製服のシワ、型くずれなどを防ぐ。
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家畜専用コンテナ
牛・豚などを運ぶ家畜用コンテナには壁面に通気孔があり、小動物の場合は棚を取り付けて内部を調整。
B-747などの大型貨物専用機は、前頭部が大きく開くノーズドアがあり、大型貨物、長尺物も積載可能。海上貨物で使用される20フィート(8'×8'6"×19'10")と同サイズのコンテナも開発され、同一コンテナによる空、陸、海複合一貫輸送にも対処可能。
その他ポイント
- 国際航空運送協会(IATA)の規定では、通常の取り扱い状況下で安全に運送できる梱包を行うことと、通常の運送で発生するあらゆる事象に耐えられる梱包を行うことが、荷主の責任として要求される。
参考資料
飛行機便で使用されるコンテナやパレットの種類と特徴:ジェトロ
JIFFA - 一般社団法人 国際フレイトフォワーダーズ協会
NCA - 日本貨物航空|ULD (Unit Load Device)
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