包括保険契約について。
包括保険契約について
本日のテーマ
「包括保険契約」を知る。
概要
- 包括予定保険契約とは、保険を付保する貨物、保険条件等をあらかじめ取り決めた上で契約者は該当する貨物を必ず付保すること(オープン・ポリシー)ともいう。
- この契約で保険会社は、付保手続きに遅延脱漏があった場合でも約定に基づき保険カバーを安定的に提供することを約束して締結する。
契約期間
- 保険契約は通常船積みの都度申し込むが、継続的に船積みがあって、その貨物を特定の保険会社に付保する場合には包括予定保険が利用できる。
- 契約期間は、従来は無期限で30日前の書面通知によって内容変更や解約が可能とする方法が多く利用されたが、最近は1年間とする傾向にある。
- 契約期間が1年以内の場合は、個別の予定保険で対応するのが一般的。
保険料の計算
- 保険料の計算は、1輸送単位ごとに保険料を計算する方法、または1ヵ月単位に合算したインボイス金額から保険金額・保険料を算出する方法がある。
留意点
- 包括予定保険契約が締結されると、船積み後確定申し込みまでの間に発生した損害、また保険の申し込みができない日曜日や休日に発生した損害でも、保険契約者側に故意・重過失がない限り填補されることになる。
- 事務処理ミスで付保漏れとなっていた貨物が無事到着した後でも、保険契約者は申し込みをして保険料を支払わなければならない。
参考資料
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