一時輸入制度(インドネシア)について。

一時輸入制度(インドネシア)について

 

本日のテーマ

一時輸入制度(インドネシア」を知る。

 

概要
  1. 一時輸入制度を利用する方法
  2. ATAカルネを利用する方法

 

 

一時輸入の条件および貨物の種類
  1. 一時輸入の条件

    1. 貨物が使用により無くならないこと

    2. 一時輸入期間内において、貨物の形状が大きく変化しないこと

    3. 貨物の用途が明瞭であること

    4. 再輸出することを示す補足書類があること(契約書、展示会出展品を証明する資料など)

    5. 再輸出時に輸入時と同じものであると認定できること

    ※一時輸入品と一緒に到着しないスペアパーツで、上記の条件を満たす場合には、一時輸入品として認められる。
    ※一時輸入品は上記スペアパーツも含め、輸入が規制される物品についての規程は適用されない。

 

 2.輸入関税の免除が受けられる一時輸入品

  1. 展示、セミナー、会議の活動に必要なもの
  2. 調査研究、専門家、サンプルに必要なもの
  3. ショー、スポーツ、競技のために必要なもの
  4. 輸出入品の運送のため使用される梱包
  5. 外国人観光客自身が使用する外国観光船
  6. 修理、リコンディショニング、試験および測定されるもの
  7. ショー、スポーツ、競技、トレーディング、闘いおよび/あるいは治安対策に必要な生きている動物
  8. 天災や火災の防止および治安対策に使用されるもの
  9. インドネシア国軍および国家警察の活動に必要なもの
  10. 国内海運会社によって輸入される商船
  11. 国内航空会社によって輸入される航空機と航空機器
  12. 輸送機関の乗員・乗客の個人所有物
  13. 海外支援による政府プロジェクトに必要なもの
  14. 関税地域内で運送のために使用されない輸送機関
  15. 関税地域内で運送のために使用されないコンテナ

   ※これら以外の一時輸入品は、輸入関税の低減措置が供与される。

 

 3.輸入関連諸税の取り扱い

  1. 輸入関税の免除が受けられる一時輸入品について
    VAT(付加価値税)や奢侈品税は課せられず、所得税の前払い(PPh22)も発生しない。
  2. 輸入関税の低減が受けられる一時輸入品について
    VAT(付加価値税)や奢侈品税は課せられますが、所得税の前払い(PPh22)は発生しない。

 

 

参考資料

一時輸入制度:ジェトロ