安全保障貿易管理について(4)。
安全保障貿易管理について
本日のテーマ
「国際レジーム」、「輸出と技術提供」について
国際レジームとは
- 安全保障貿易管理に係わる国際的な枠組みのこと。国際条約と国際輸出管理レジームがある。
- 各国が協力し、安全保障貿易管理に関する取り決めを行っている。
種類
- 原子力供給国グループ(NSG)
- ザンガー委員会(ZC)
- オーストラリア・グループ(AG)
- ミサイル技術管理レジーム(MTCR)
- ワッセナー・アレンジメント(WA)
(参照:国際輸出管理レジーム参加国一覧表|外務省)
輸出と技術提供とは
■経済産業大臣の許可を受けなければならない場合
- 貨物(外為法第48条第1項)
輸出者は、政令で定める特定貨物(物)を特定の地域に向けて輸出しようとする場合
- 技術(外為法第25条第1項等)
居住者が非居住者との間で、政令で定める特定技術を特定の地域において、提供することを目的とする取引を行おうとする場合
■輸出と技術提供の違い
貨物:日本から船積みし、外国へ実際に貨物が輸出される場合が規制の対象
技術:貨物の場合と異なり、外為法研修生を受け入れ技術指導を行ったり、技術資料を持ち出したり、商品のサンプルの海外送付に伴う技術資料を提供したり、様々な提供方法が規制の対象
■注意
技術の提供に関しては、「居住者」から「非居住者」に提供する場合も、規制の対象となる。
(※「日本にいる外国人」や「外国にいる日本人」に対する技術の提供に関しても規制の対象となる場合があると言うこと。)
参考資料
安全保障貿易管理**Export Control*安全保障貿易の概要
.