税率決定までの流れ(2)。

税率決定までの流れ

 

本日のテーマ

「HSコード」の構成とは? 

 

HS条約とは
  • 「International Convention on the Harmonized Commodity Description and Coding System(商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約)」のこと。
  • 1988年1月発効、日本をはじめ現在は約157ヵ国・地域が加盟。
  • HS条約の附属書は、通称「HS品目表」と呼ばれ、あらゆる商品を組織的・体系的に分類するための品目表として活用される。
 
「部」、「類」等とは?

 

部、類 HS条約の附属書である品目表に基づく区分で、21部97類ある。

HS条約の附属書である品目表に基づく区分で、4桁の数字で定められる。

分類に当たっては、まず、どの項に所属する物品かを決定する。

HS条約の附属書である品目表に基づく区分で、6桁の数字で定められる。

分類の決定に当たっては、同一の水準にある号を比較することができる。

所属区分(税表細分)

関税政策目的のため、「号」をさらに分類区分したもの。

関税定率法別表と関税暫定措置法別表で定められており、表中の品名欄にある1、(1)、A、(a)、イ、(イ)、I、(i) などの記号によって表される。

細分は、アラビア数字、アルファベット、カタカナ、ローマ数字の順で細かくなっており、関税率はこの細分ごとに定められている。

統計細分 「号」の下に設けられた統計を取るための細分で、日本では3桁の数字を用いており、号の6桁を合わせて統計番号として9桁の数字で定められている。(統計用の桁数は国によって異なる)

 

(参考)関税分類の事例(りんごの場合)

 08     ・・・類

 0808   ・・・項

 0808.10・・・号

 0808.10-000・・・統計品目番号 

 

その他ポイント
  • 5年に一度、HSの見直しが行われる(最新:2017年1月1日改正版)。
  • HS 6桁は、HS加盟国・準拠国が同じルールで分類するため各国共通。
  • 経済連携協定の原産地規則や関税率は最新版の2017版ではなく、協定締約時または交渉時のHSコードにより規程される。(例:日・オーストラリアEPAは、2012年版HSコードに基づく)

 

用語
  • 「部」(Section)
  • 「類(上2桁)」(Chapter)
  • 項(類を含む上4桁)(Heading)
  • 「号(項を含む上6桁)」(Sub-heading)

 

参考記事。↓

kxxr.hatenablog.com

 

 

参考資料

税率決定までの流れ:税関

関税分類の概要:税関

HSコード - ジェトロ