IATA、ICAOについて。

IATA、ICAOについて

 

本記事のテーマ

「IATA」と「ICAO」を理解する。

 

 

  ■IATA(International Air Transport Association
国際航空運送協会

 

   日本では、日本航空全日本空輸日本貨物航空の3社がメンバー

 
目的
  1. 世界諸国民の福祉のため、安全、確実かつ経済的な航空運送を発達させることにより航空による貿易を推進し、またこの目的に関する問題を研究する。
  2. 国際民間航空運送を推進し、またこの目的に関する問題を研究する。
  3. ICAO等の国際団体と協力する。
 
最も重要な機能
  • 航空運送に関する条件(運賃・規則等)を、加入航空会社の間で協定する。
 
IATA貨物代理店として承認を受けることで得られる利点
  1. IATAで決める割引運賃(Agent Discount)が使用可能。
  2. 貨物が目的地に到着するまでに、一つ以上の航空会社と使用する場合でも、最初に発行したAWBだけで運送できる。
  3. 航空会社への支払いをまとめて行うことができる。
 
航空会社への航空運賃の支払い
  • 各地域毎に営業期間が定められている。
 
※日本を含むアジア圏(TC-3)では、毎月1日~15日、16日~末尾までの2つの期間に分けられる。
  航空運賃の支払期限=営業期間終了後30日以内
  (例:5/1発行のAWB=6/15が支払期限)
 
注)支払い遅延等違反(IRREGULARITY)が連続する12ヶ月の間に4回起きた場合、以下罰則を受ける。
→DEFAULT(債務不履行
所定期日後、更に10日を経過しても支払いがされない場合には、支払いがクレジットから現金払いとなる。
 
 

■ICAO

国連の組織の一部である国際民間航空機構
 
  • 民間航空に関する最も重要な国際的機関。
  • 当事者を各国政府とする。
  • 本部:モントリオール
  • 日本は1953年に加盟、現在は常任理事国

 

設立の背景

 

目的
  1. 国際民間航空の発展
  2. 国際航空運送業務の健全かつ経済的な運営
  3. 空の安全の増進
  4. 国際航空運送の計画及び発達を助長すること

 

主な機能
  1. 国際航空運送業務やハイジャック対策をはじめとする、テロ対策等のための条約の作成。
  2. 国際航空運送の安全・保安等に関する国際標準・勧告方式やガイドラインの作成。
  3. 国際航空分野における環境保護問題気候変動対策を含むについて議論及び対策。

 

 

参考資料

IATAについて:日本航空協会(JAA)

国際民間航空機関(ICAO) | 外務省

 

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